■2003/04/28 (月) 宝塚記念の思い出(平成7年)

前走、天皇賞(春)で
2年ぶりの復活を果たしたライスシャワー。

GI3勝。
種牡馬になるには申し分のない成績を持っている。
しかし、この3勝はすべて3000m以上のレース。
近年、ステイヤー血統は人気がない。
短・中距離のレースが中心だからだ。
ライスシャワーは明らかなステイヤー。
種牡馬となっても人気がつかない可能性が高い。
だからどうしても中距離のGIタイトルがほしかった。

この年の宝塚記念は阪神・淡路大震災の影響で
京都競馬場で開催される。
ライスシャワーにとってもっとも得意とする競馬場だ。
そして宝塚記念ファン投票1位。

「これでライスシャワーが勝ったら、
あまりに出来すぎの三流小説だな」
そう思うぐらい、あまりに出来すぎた舞台だった。

でも、その三流小説を読んでみたい衝動に駆られた。
中距離のライスシャワーなんて馬券にならない・・・
でも、今日だけは・・・
2年間、ずっと苦労してきたんだから、
これぐらいのご褒美があってもいいんじゃないかなって。

ライスシャワーから馬券を買った。
たぶん、これが最後のレースだから。
秋のGI戦線にライスシャワーが勝てそうなレースはないから。
これが、生涯で最後の中距離GIタイトル奪取のチャンスだから。
宝塚記念はドリームレースだからね。
夢を買った。

・・・・・・・・

あれから2年たった平成9年
2年ぶりに京都競馬場へ行った。
行かなかった・・・というか行けなかった。
慰霊碑を見ることが恐ろしかった。
現実として受け止めたくなかったんだと思う。

慰霊碑の回りには
いっぱいの花束と人参があった。
そっと目を閉じて、手を合わせた。
この瞬間、ようやく私の中での
平成7年宝塚記念は幕を閉じた。

(馬語録より再録)

2003/05/05

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